1都3県から1泊2日で出かけるコースの2番目は秩父を選びました。秩父は東京から車で約2時間。関越道の花園ICで降り、有料道路を使うと東京近辺からは気軽に出かけられる距離にあります。
自然にあふれ、名所や観光、食事など盛りだくさんの場所です。週末の天気が良かったら、車中泊施設を予約して出かけてみませんか。
1日目は、秩父から長瀞の観光とジオスポットを公園で楽しみます。

推奨時期:いつでも可能ですが、冬は降雪や道路の凍結などに備えて、冬タイヤにするなど準備をしましょう。
取材・撮影時期:2022年10月15日〜16日
移動距離:約250km(東京駅を起点とした場合)

出かける前にぜひ見ておきたい参考情報

● Webサイト
・ジオパーク秩父:https://www.chichibu-geo.com
・秩父ミューズパーク:https://www.muse-park.com
・ぶらっとちちぶ:http://www.chichibuji.gr.jp
・秩父観光なび:https://navi.city.chichibu.lg.jp

● 書籍

・ジオパーク秩父 公式ガイドブック 秩父に息づく大地の記憶(リンク先:Amazon)
・ブラタモリ 18 秩父 長瀞 大宮 室蘭 洞爺湖 宮崎(リンク先:Amazon)

【Day1-1】秩父のジオパークの情報を収集

秩父市歴史文化伝承館

秩父市役所に併設の「秩父市歴史文化伝承館」では、ジオパーク秩父の展示コーナーがあります。パンフレットや秩父で見られる主な岩石・発掘された化石が展示されています。市役所併設のため、駐車場は広く止めやすいのがうれしいです。駐車場反対側には鳥居が表と裏の2か所に立っている鳥居があります。建物の中心には通称「亀の子石」があり、秩父夜祭の夜、6台の山車が集まる場所でもあります。このあと訪れる「秩父まつり会館」でも亀の子石を見ることができます。

名称:秩父市歴史文化伝承館

住所:〒368-8686 埼玉県秩父市熊木町8−15 館内 1F
公式ページ:https://www.chichibu-geo.com/geosite/kyoten01/

【Day1-2】秩父夜祭をいつでも楽しめる

秩父まつり会館

秩父の代表的なおまつりが秩父夜祭。岐阜県高山市の高山祭、京都府京都市の祇園祭とならぶ日本三大曳山祭の一つです。「秩父まつり会館」では、秩父夜祭の様子を3Dシアターで体感することができほか、ガイドさんの説明付きで屋台・笠鉾の実物を見ることができます。建物の2階には資料展示コーナーがあり、多くの展示物とそれぞれの解説があります。駐車場は建物脇に併設されています。

名称:秩父まつり会館

住所:〒368-0041 埼玉県秩父市番場町2−8
公式ページ:https://www.chichibu-matsuri.jp/

【よ・り・み・ち】知知夫(ちちぶ)国の総鎮守

秩父神社

秩父まつり会館の隣に秩父神社があります。ここは秩父夜祭で多くの山車が集まる場所として知られています。左甚五郎作の「子育ての虎」「つなぎの龍」、「よく見て・よく聞いて・よく話す」と目をはっきり開けた「お元気三猿」、体は正面のご本殿に向き、頭は正反対の真北を向いている「北辰の梟(ふくろう)」がありますが、現在は2019年から4年間にわたる本殿改修中で見ることができません。改修がおわったら、また訪れてみたい物です。

名称:秩父神社

住所:〒368-0041 埼玉県秩父市番場町1−3
公式ページ:http://www.chichibu-jinja.or.jp/

【Day1-3】秩父に広がる広大な公園

秩父ミューズパーク

秩父まつり会館から車で10分ほどの所に、秩父市と小鹿野町にまたがる広大な公園の「秩父ミューズパーク」があります。とても広い公園のため、中央を抜ける道路脇に駐車場が16か所。事前に公式ページからガイドマップをダウンロードし、どこの駐車場に車を止めて、どこへ出かけるかをあらかじめ決めておくのがおすすめです。
秩父のジオパークスポットの一つであるこもれび広場の展望台に行くなら、駐車場はP12がおすすめ。展望台からは荒川がつくった2層にわかれた河成段丘を見ることができます。眺めが良いので秩父の街を背景にして、記念撮影をするにも良い場所です。
季節により咲く花が変わってきますが、取材で訪れた銀杏並木を取るなら音楽堂駐車スペースか、P3(スポーツの森駐車場)がおすすめ。園内はレンタサイクル(南口・北口)の他、スカイトレインという汽車型の移動遊戯施設もあります。広い敷地内はピクニックにも最適、子供が楽しめる広場や遊具もあり、家族連れには一日中楽しめる場所です。

名称:秩父ミューズパーク

住所:〒368-0102 埼玉県秩父郡小鹿野町長留2518
公式ページ:https://www.muse-park.com

【Day1-4】横800mの大きな縞模様の地層

取方の大露頭(とりかたのだいろとう)

路頭とは、岩石・地層・鉱床などが地表に露出している部分を指します。「取方の大露頭」は1600万年前に秩父が深海だった頃に積もった地層」が観測できる場所です。斜めに積み重なったり、曲がった地層を見ることができます。
なお、「取方の大露頭」そばの赤平川沿いには道がありますが、前年ながら道の状態が悪く、また道幅も狭いため、特にキャンピングカーで近くまで車で移動するのは現実的ではありません。すぐ近くの「吉田取方総合運動公園」の駐車場に止めて、野球場とテニスコートの間の道を歩いて行くのがおすすめです。

※ 地図は吉田取方総合運動公園の駐車場
取方の大露頭へは徒歩で3分ほど

名称:取方の大露頭(とりかたのだいろとう)

住所:〒369-1503 埼玉県秩父市下吉田
公式ページ:https://www.chichibu-geo.com/geosite/geosite26/

【Day1-5】「農民ロケット」を知る

龍勢会館

龍勢会館は道の駅 龍勢会館に併設されています。ここでは、国の重要無形民俗文化財に指定されている「椋神社の例大祭」で打ち上げられる龍勢(筒に火薬を詰め竹竿を結んだ花火)の実物展示の他、龍勢の作り方・お祭りの様子が150インチのスクリーンで見ることできます。さらには、世界の龍勢などめずらしい展示物が並んでいます。
隣接の道の駅では、秩父市吉田の特産品や野菜も手に入れられます。

名称:道の駅 龍勢会館

住所:〒369-1501 埼玉県秩父市吉田久長32
公式ページ:https://www.michinoeki-network.jp/ryuusei/

【よ・り・み・ち】秩父の味噌・おなめが買える

新井武平商店

秩父を旅していると、味噌をつかった料理がよく出てきます。「新井武平商店」は昭和4年からつづく地元の会社。ショップで味噌や麦こうじと大豆を使用した発酵食品の「おなめ」、味噌を使った食品などを販売しています。特に味噌みそせんべいは後を引く味。お酒のつまみにも最適です。

名称:新井武平商店

住所:〒369-1412 埼玉県秩父郡皆野町大字皆野573-2
公式ページ:http://www.chichibu-miso.jp

【Day1-6】大展望温泉とレストラン併設の車中泊施設、秩父長瀞に近い

RVパーク ヘリテイジ美の山

さて、そろそろ本日の車中泊場所に移動しましょう。「RVパーク ヘリテイジ美の山」は龍勢会館から車で20分ほど。長瀞にも近いため、翌日の観光の中継地として便利な所にあります。
車中泊場所はホテル建物からやや離れており、お風呂や食事に行くにはやや距離があり、車で移動してしまうほか、お酒を頂くなら階段での移動が必要です。お風呂は建物2階にあり、夜だけでなく朝も入ることができます。また、夕食・朝食もいただけるのが特徴。レストラン かくれ簔で頂くことができる「秩父満喫わくわくセット」は秩父ならではの食材が少しずつ頂くことができ、秩父での旅気分をさらに高めてくれます。
なお、車中泊利用には、施設情報ページ掲載のURLから仮予約が必要です。
※ 記載の情報は取材時点の情報です。

名称:RVパークヘリテイジ美の山

住所:〒369-1412 埼玉県秩父郡皆野町皆野3415
公式ページ:https://www.ikoinomura-minoyama.jp
施設情報ページ:https://www.kurumatabi.com/park/rvpark/797.html

全ての掲載内容は取材時点の情報です。最新の情報は、ご確認ください。 レポート:くるま旅クラブ事務局